エギング王国広島 エギング寅さん
アオリイカを求め、エギング寅さんが広島から通うエギング漫遊記

第10話 男はえぎんぐ 寅次郎夢枕 8 years ago
三羽烏と、オマケのエギング寅次郎

2008年11月、蒲刈島と豊島を結ぶ「あび大橋」が開通する。
それまでに、岡村、大崎下島、豊島などのエギングスポットを攻めてやろうと
ウェブサイト・最強エギンガーへの道の管理人・オリャー君、
エギングだョ全員集合の管理人・ベア君とオリャー君の友人のコンビニエンスエギンガー・しまちゃん、そしてエギングの寅の四人で、いまで言うところの「とびしま海道」へ向かった。俺は、昼間はフカセ釣りでチヌを狙って、マヅメと夜中だけエギングをするつもりの二兎を追うもの一兎も得ずのパターンだったが、あさましく、愚かしい俺は両方ともバッチリ釣るつもりでいたのだった。

というのも、某釣り雑誌の記者の方からオリャー君が豊島についてすさまじい釣果のエギング情報を入手していたのだ。

が、

実は、この情報が「豊島ちがい」でまるっきり違う場所の情報だったのは、釣りが終わって帰宅した後に知ったことだった。


ただ、それにしても、俺の少しクモの巣が張ったような古い情報だったが、この時期、いつもいつも地元の連中が大崎方面にフェリーで向かって、アオリイカを爆釣していたので、どっちみち期待はかなりしていた。


そして、この時期、チヌなら大崎方面、というこれも数年前からのセオリーだったが、この情報をアテにしていたのだ。

夜の最終のフェリーで豊島に渡るはずだったが、しまちゃんの到着、オリャーの到着、俺のまき餌の準備でグズグズしてしまって、結局フェリーは乗り過ごしてしまった。

なにせ、俺は昼間には安佐動物公園にまで出張っていて、帰ったのもギリギリだった。
ちゃんと時間通りに準備万端で到着していたベアちゃんにはとても悪いことをしてしまった。

しばし、しまちゃん、オリャー君も到着して、オーミ会長の粋なはからいで、地元・蒲刈のたかお君にエギングポイントを案内してもらって、下蒲刈でエギングをすることにした。

たかお君もしばし一緒にエギング、ズル引き釣法で一匹良型をゲットして颯爽と帰っていった。まるで攻め方を熟知している会員権をもったゴルフ場のゴルファーのようだった。メンバーとビギナーの差を見せ付けられ、風も強くなり、ちらほら近辺を攻めつつ、ちがう場所に移動。

結局、大浦のフェリー乗り場の手前で少し粘り、酒を飲みながらしゃくり、俺とオリャーはここでかなり出来上がり、朝まで田戸の港で、しまちゃんはエギングを、ベアくんはサーベリングを、俺とオリャーは惰眠をむさぼった。

朝になり、ベアくんが何度が複数アオリイカをゲットしたポイントに入ってみたが、潮が引きすぎていて断念、もはや俺の気持ちはフカセ釣りに行っていたのでスクイッドジャンキーは出さずじまいだった。

いつもながらの、のんべえエギンガー。釣りに行っているのか飲みに行っているのか分かったものではない。

そんなこんなで、一向は大浦でうどんを食い、フェリーに乗り豊島へと向かった。

思えば、数年前、原チャリでなんども通った大崎への道。
そして何度も何度も乗ったフェリー。このときが最後のフェリー搭乗だったのだ。

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長い間、ごくろうさま。そして、ありがとう


豊島に上陸した、フカセ師とエギンガー三人衆。
まずは、豊島ちがい情報を頼りに、豊島を散策。

一部「んーーー????」
という部分もさすがにあったものの

小さな祠があってその次の防波堤・・・やら
三角の岩があるところの磯場・・・やら

不思議なことに、ちがう島の情報なのに、リンクする部分があり、まさかこの情報が「まったく違う場所」の情報だとは疑いもせず、島をひたすら回っていた。

しかし、この時期名物のビュービューの風で、ポイントを大崎下島にチェンジして、俺はフカセ釣りを、ほか三名はエギングを、と張り切った。

オリャー君が、俺がエギングをしていた横で一パイ、17-18センチクラスのアオリイカをゲット。俺のほうはこれまたサッパリで、チヌ釣りの腕も勘も感覚も鈍りまくっていた。

上り潮が終わり、その場をあきらめ、岡村島の正月鼻に移動、結局ここでもチヌは釣れず、その少し向こうでベアちゃんが15センチクラスのアオリイカを釣った。
電話ではしまちゃんとオリャー君も岡村の防波堤でアオリイカを複数ゲット。いよいよ「本命を釣っていない」のは俺だけになり、なにやら惨めったらしい気持ちになった。

マキエサもなくなってしまったので、オリャー君に迎えに来てもらい、島ちゃんとオリャー君がアオリイカをゲットした防波堤に移動。再び四人揃ってのエギングとなった。

さすがに手土産も何も無いのは悲しいので頑張ってエギングした。
このとき、しまちゃんの見せてくれた、テクニックとポイント立てに関心。
フカセ釣りをやっても上手かった、という「釣り自体の目の付け所の良さ」に感心した。

そして、やはり、この場所では成果がでなかった俺。
このときになって、自分が「釣り自体をなめていた」と痛感していた。
オリャー君もベア君もしまちゃんも、一心不乱でホンキで釣りをしていた。
かくいう俺は、海に向かって竿をもって立っていただけだった。
海を見てすらいない。感性の問題ではない。真剣度がまったくない、なあなあの釣りだと思った。

思えば、自分の本職・ホームグランドの釣りだと思っていた宇和島のチヌ釣りも08年は一発もとれずに終わった。

アタリはしたのだ。

恥ずかしいことに、置き竿をして携帯でメールを打っていた。オープンベイルにしていなかったので竿ごと飛んで行った。あわてて、なんとかタモを出して竿とリールは救出できた。が、さらに追い討ちをかけてやり取りの途中で仕事の電話。しかも結構シビアな内容。

当たり前だが、バラした
先手は取れない、途中からもどうにもならない、本当になめている。

こんな悪い癖がずっとついていた。
上手い人たちと同行することも増え、釣れなくてもダメージや悔しさも、あまり感じなくなっていた。あまりに腕が違うから・・・などと自分に言い訳がつきやすかったのだろう。

しかし、釣り仲間と四人で釣りに行って、自分だけ「お目当てがない」という釣り。
久々に悔しく、「釣りたい」という気持ちが強くなった。これがあるから、「釣りは一人では上手くならない」という名言があるのだろう。

岡村の防波堤で結果を出した、オリャー君、しまちゃん。ここでは釣っていないけど、正月鼻付近で釣ったベアちゃん。
エギング三羽烏の足取りは、なにも結果が出せなかった俺より随分軽く見えた。
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オリャー君、ベア君、しまちゃん、エギング三羽烏

そしてそして、最終のフェリーの時間も迫り
最後の賭け。途中で見かけた護岸を攻めることにした。

真っ暗になりつつあるなか、一心不乱にスクイッドジャンキーを振った。
あちこちあちこち攻めつつ、最後には一番海側の端っこにまで来ていた。



足元にデカイ、イカの影が見えた。あまりにイカが恋しくて幻影をみたのかと疑いもしたが、どうも俺のエギを追ってきているようだ。

ここは、すこし小さいエギにチェンジすべきか・・・と悩んでいたが、近くにいた、しまちゃんに質問してみた。

「イカが近くまでエギを寄ってる場合、エギを小さめにチェンジしたほうがよいかな?」
しまちゃん曰く
「そのいま付けているエギを追いかけてきているんだから、僕はそういう時、エギは変えません・・・」と教えてくれた。

すると、すこし離れた場所でオリャー君がなかなかの良型をゲット。
しかし、みえていたイカはまだデカかった。

落ち着いて落ち着いてキャスティングを繰り返す、なかなか乗ってこない、という事は少しエギノ動きをスローにしてやろう・・・などと、海に向かって、対象魚に向かって、「工夫」をしよう、という考え方が戻ってきていた。

釣りの神様が「やれやれ、そろそろ許してやろう」と思われたのか、アオリイカが俺のエギに抱きついてくれた。

真っ暗な中、鳥目のオリャー君に苦労をかけながらギャフィングぅーをしてもらいゲット。
秋にしては見事な胴長20センチオーバー。

即、ちかくやっていたベアちゃんも自己記録更新の初の胴長20センチオーバーをゲット。
オリャー君は気の毒に人のをギャフっている間に地合いを逃してしまった。スマン。

最後の最後で釣りの基本に目覚め、なんとか、お目当てをゲット。
最終のフェリーにも、自分のフィッシング魂の賞味期限にも何とか間に合い家路についた。
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それにしても秋の豆鯵も、なかなか美味だった。



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